高校授業料無償化について 私立高校は? 年収制限は?

高校無償化とは2010年から開始された国の就学支援制度です。一定の条件を満たすことで世帯に授業料に充てるための支援金を支給されるこの制度ですが、詳しい情報や内容などを知っている方はそう多くはないでしょう。なぜなら、各メディアなどでは詳しいことは解説していないうえに、行政も詳しい情報を提供していません。

 そこで今回は、簡単にではありますが高校授業料無償化についてみていきます。

  1. 高校授業料無償化とは

高校授業料無償化とは、正しくは「高校学校等就学支援金制度」といい国公私立問わず高等学校に通う一定の所得要件を満たす世帯の生徒に授業料に充てるための支援金を支給する制度のことを言います。この制度は支給対象になれば、国公立の授業料が実質無料となります。また2020年に法改正されたことで私立高校に通う生徒への支援が手厚くなり、その結果一定の所得要件を満たす世帯であれば、私立高校の授業料も実質無料化となりました。

その支給額ですが全日制の高校で国立は年間115,000円、公立・私立は年間118,000円が支給されています。

ですが、高校に在学してから通算36ケ月を超えている場合はこの対象にはなりませんので注意が必要です。(定時制・通信制の場合は除きます)

  • 年収制限について

先ほども述べたようにこの制度には所得制限が設けられています。この支援を受けられるのは世帯年収910万円未満の世帯と決まっており、これを超える世帯年収の場合は、支援を受けることができません。

また、私立高校に通う生徒の場合は、年収590万円未満を満たす家庭であれば、実質的な無償化となります。ですが、受ける待遇に差はありますが、先にも述べたように私立高校に通う生徒の世帯が910万円未満であれば、この制度の支援を受けることができますので、590万円を超えているから支援は受けられないと思い、手続きをしないのはもったいないので、910万円未満の世帯の方は必ず手続きを行うようにしましょう。

ですが、一点だけ私立高校の無償化について注意しておきたいことがあります。2020年に私立高校の支援の引き上げがありましたがこの引き上げ額はあくまでも「私立高校の平均授業料をもとに決められた額」であるため、平均より授業料が高い場合は、その差額を支払う必要があるのです。そのため私立高校に関してはどの学校でも無償になるというわけではありませんので、気をつけましょう。

  • 申請手続きの方法など

申請手続きは入学時の4月など、手続きが必要な時期に学校から案内があります。また、一部書類に関してはオンライン提出できるようになりましたので、認識しておきましょう。また、既に高校に入学している場合は、収入状況の届け出を7月頃に行うことができ、こちらについても学校から案内があります。

必要書類は申請書と親権者全員分のマイナンバーカードとなっていますので、確認しておきましょう。

申請が通った場合の支援金の受け取り方についてですが、この就学支援金は都道府県などの学校設置者が生徒に代わって受け取る仕組みとなっており、その支援金を授業料に充てているのです。そのため、生徒や保護者が直接受け取るものではありませんので、気を付けておきましょう、

それ以外にも住民税非課税世帯のために授業料以外の教育費負担について軽減する「高校生等奨学給付金」制度などもありますので、こちらの制度を利用する際は、親が住んでいる都道府県へ申請する必要がありますので、手続きについては学校や都道府県に問い合わせると良いですよ。

また、今回解説した就学支援金や奨学給付金はどちらも返還不要な支援金ですので、対象となる場合は積極的に活用していきましょう。

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